ショッピング枠の現金化

現金化の仕組みとは?

「ショッピング枠の現金化」という言葉は、一般的にあまりなじみのない言葉だと思います。端的に説明すると、クレジットカードのショッピング枠を使用して、現金を受け取ることができるキャッシュバックの仕組み、です。
現金を必要とするカード利用者が、現金化を仲介する業者に申し込みをおこないます。すると仲介業者から、高額で売却可能なパソコンやDVDレコーダーなどの電化製品の指定が入ります。カード利用者は、利用しているカードのショッピング枠で、指定された商品を購入します。仲介業者にその商品を引き渡すかわりに、カード利用者は現金を受け取ることができる、ということです。その後仲介業者は商品を中古業者に売り、利益を得るといった流れになっています。カード利用者のキャッシング枠が限度額に達していても、ショッピング枠はキャッシング枠と別の制限ですので、問題なく購入することができるのです。
支払い方法は、カード利用者が選択することができるので、リボ払いや分割払いなどで引き落としまでに時間稼ぎをすることが多いとのことです。

便利に見えるが実は損

どうしても現金が必要なときにこのような手段をとれば、借金をするのと同じような方法ですが、現金を手に入れることができます。"キャッシュバック率が高ければ消費者金融より利息が安い"との売り込みをすることもあるようなショッピング枠の現金化ですが、実質はカード利用者にとってとても損な内容になっています。仲介業者にマージンを搾取される上に、カードを利用した分のローンはカード利用者に残ってしまい、リボ払いなどで支払いを先延ばしにすれば、当然その分の利息が発生するからです。
例として、40万円のパソコンを仲介業者に引渡すとします。元の値段の6割の24万円で中古業者に売れたとして、そこから手数料などのマージンを仲介業者に差し引かれるので、カード利用者の手元に入る金額は20万円を切ってしまいますね。そして、もちろんパソコンを購入した40万円分のローンが残り、完済までその分の利息を払い続けならなくなるのです。利息の内容はカード会社により異なりますが、金利の上限など定める法律は、消費者金融と同一のものとされています。
また、電化製品や金券などを販売する業者と仲介業者、買取を行う中古業者が結託し、ひとつの商品を何人ものカード利用者に購入させて、ぐるぐると同一の商品で荒稼ぎするといった悪質な手口も報告されています。そのような手口に引っ掛かることのないよう、充分な注意が必要です。

カード規約に反する行為

このショッピング枠の現金化の存在は、直接的に違法行為・犯罪というわけではありません。しかし、カード会社から現金を騙し取る詐欺行為と見て取ることも可能です。そのため多くのカード会社が利用者規約において、換金などの目的でクレジットカードを使用することを禁止としています。カード会社に現金化の目的で利用したことが判明した場合、カードを失効されるほか、カードローンの残高を、即時一括払いで請求されてしまいます。
仲介業者の指示通りに商品を購入し、引き渡したにもかかわらず、現金が振り込まれないといったトラブルも続発している現状です。当然カード会社の規約に反するため、保険や補償などといったサービスは受けられませんから、このような場合は最終的にカード利用者は泣き寝入りしなければならなくなってしまいます。
また、仲介業者の指定する場所でクレジットカードを利用すれば、スキミングなどの被害にあう可能性も、一般的な商店などに比べ格段に上がるでしょう。
無用なトラブルに巻き込まれることのないように防犯意識を高く持ち、危険な行為は避けてください。

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